Newsletter_vol.28_April 2022

皆様

新年度が始まりひと月が経とうとしております。夏日や肌寒い日、雨の日・・・4月は忙しいお天気でした。
今回は、季節を目いっぱい楽しむことができるテーブルコーディネートをご紹介いたします。

ーーーvol.28ーーー

春の芽吹きに自然のエネルギーを感じています。これからは、まぶしい光に反射する新緑の季節をむかえます。私は地方在住のため、海と山が近くにある環境で「チェアリング」を楽しんでいます。瀬戸内を臨む果樹園を中心とする山の木々の下に、折り畳みテーブルにクロスをかけ、軽くいただけるものを少し並べます。5月は新茶で一服のひと時を過ごす予定です。

チェアリングで食空間を
バルコニーや自宅の庭を超える、ダイナミックな空間は解放感でいっぱいです。チェア以外はアウトドア用のものを準備せず、普段から使っているものをそのまま使うのが私流です。春と秋の過ごしやすい季節に、『チェアリングで食空間』をお伝えします。一人で過ごす、家族や友人で過ごすのはもちろんのこと、自然に集う人も変化していき、新しいコミュニティになることでしょう。

色彩は自然を主役に
桜、萌黄、新緑、紅葉などスポットの季節の色を主役に。大樹の木陰で。 (4月は姉が生まれた年に植樹した山の一本桜のもとで) 

■アイテム
無垢ひのきトレー(CLASKA Gallery Do)、オリーブボード(BERARD France)、重箱(山中漆器)、シルバー(クリストフル)

テーブルクロスは必須
dining&styleオリジナルのクロスはダイナミックな空間に万能!(実際に自然の中で広げ、実感しました。)麻など自然素材のものを。

食器は軽く、クオリティは高く、シンプルなデザインのものを重ねて運ぶ
無垢、漆器、重箱など木製で・・・質感が良く、軽くて便利。紙皿は使わず懐紙で。20cm程度の木製重箱は銘々分で取り皿に。
シルバートレー・・・持ち運びに便利。テーブル上で自然色を反射して美しい。テイクアウトのものをのせても豪華に。テーブル上の仕切りに。

短時間で食材は少量で
近くで短時間を過ごす。紫外線、食中毒対策も兼ねて。食べ物は小さなポーションで重箱にそのまま食べることができるよう盛り付けて。テイクアウトで気軽に。(チーズ、バケット、ハム、フルーツなど)

~ゆず酢の一口寿司~
(酢飯の酢をゆずの果汁に置き換えるだけ。私の行楽弁当の定番です。)
●合わせ酢(ゆずのしぼり汁:瓶入り可 大3、砂糖:大1・1/2、塩:小1)
●すし飯(米カップ2をすし飯用に炊く)俵型の型抜きで、すし飯を落とし、軽くにぎる
●トッピング(その季節のものを彩りよく。)桜の塩漬けを30分水につけ、水分をとる。 スモークサーモンに菜の花のからし和えをのせる

チェアは座って試して
肘掛けがあり、首を支え、体を覆ってくれるものがおすすめです。

新緑の季節に
室内で、新茶をテーマに空間づくりをしたものです。玉露をゆっくり氷出しすると甘味の凝縮された味わいとなります。オリジナルの氷出し茶器です。茶殻にポン酢をかけていただきます。茶そばと青豆の白和えなど食材で緑を彩りました。チェアリングのお茶は格別となるでしょう。

コロナ禍のテレワークなどにより外出しないことによる閉塞感は2年目のほうが前年度より多くなっているそうです。インターネットに頼らない空間に身をゆだねると、感覚が研ぎ澄まされ、必要なものがわかり思考がクリアになる食空間の極意を感じています。
dining&style インストラクター 渡部 純子