Newsletter_vol.26_Feb 2022

皆様

2月といえば、バレンタイン。皆様、どの様に過ごされましたでしょうか。最近は自分様に少し高級なチョコレートを買うなど、さまざまな楽しみ方あって素敵だなと思います。さて、今回はあまり知られていない「テーブルコーディネーターのお仕事裏側」をご紹介いたします。佐藤めぐみインストラクターのレポートお楽しみください。

ーーーvol.26ーーー

こんにちは。インストラクターの佐藤めぐみです。先日「テーブルウェアフェスティバル2022~暮らしを彩る器展~」が開催されました。昨年は新型コロナウィルスの影響でオンラインでの開催だったため、今年は2年振りにリアルでの開催となりました。会場も従来の東京ドームではなく、東京ドームシティ内の東京ドームホテル等3つの会場に分かれての開催となりました。

テーブルコーディネーターのお仕事裏側

フェスティバル期間中には、各分野の第一線で活躍されている著名人の方々のトークショーが行われるのですが、山本侑貴子先生も毎年講演されていて楽しみにされているファンの方々も沢山いらっしゃったのではないでしょうか。先生の審美眼にかなった一流メーカー様とのコラボレーションで生まれるテーブルコーディネートはいつも華やかでインスピレーションに溢れており多くの人々を魅了しています。

当日はステージ開始1時間半ほど前に会場入り。スーツケースにコーディネート備品を詰め込み生花も持参、大荷物です。まずメーカーさんからお借りする食器等の備品がステージ裏に手配されているので開封します。 そして、テーブルクロスのアイロンがけも最初にやる大事なお仕事です。今年のテーブルクロスは、アレクサンドルチュルポーの新作リネンクロス「OCEANIDE」(株式会社麻平)です。

次に花器にお水を入れます。水を入れて持ち帰ると、先生の一言「なんかこの水温かくない??」確かに・・・かなり温かい。ホテルのお手洗いだったのですが、寒い季節のせいか洗面のお水がどこも温かいお湯!近くにコンビニもないしもう時間もないしどうしようということで、急遽私の持っていたミネラルウォーター(口はつけていません)をお花用に使うことに。お水持って来てよかったとほっとしたところでした。

コーディネーターの仕事には予期せぬトラブルがつきもので、あれがない、これが足りない!はよく発生しまします。借りたり、あるものでなんとかしたり、それでもだめな時は買いに走ったり、その場で臨機応変に対応する必要があります。何とかお水は確保できたので、先生はお花の茎を迷うことなくカットしてどんどん活けていきます。とにかく早いです。

続いて協賛メーカーの箔一様と最終打ち合わせしながらセッティング。ちょうど節分前ということで、お重に節分のお豆やお菓子を盛り付け。ナプキンの色は候補の2色を用意しバランスを見て最終的にどちらの色にするか決めます。各メーカーさんの想いも大切にしたテーブルの完成です。

アンビエンテック様の卓上ライトにも明かりが灯り、いよいよステージスタートです。

テーブルコーディネーターのお仕事は華やかな部分に目が行きがちですが、メーカー様との打ち合わせ、それをもとにコーディネート案を練り、備品の手配をして、生花や食品は直前に準備する等、計画的に準備を進めていく必要があり、事前準備の比重が大きいです。特に今回のように協賛企業様とのコラボレーションでコーディネートをご紹介する場合には、実際の食卓のシーンをイメージできるだけでなく、季節感を取り入れながら、商品の魅力を最大限に生かすコーディネートが求められます。

このように多くの方に見て頂いたり、企業様のご依頼で作るテーブルコーディネートは、自宅で家族や友人をおもてなしするテーブルコーディネートとはまた違った楽しさと達成感があります。今回も自然体でワクワク楽しんでコーディネートされている先生の姿が印象的でした。 そして、今回のトークショーのテーマである「サステナブルラグジュアリー」=本当に気に入ったものを永く大切に使っていくことがサステナブルにつながっていく、という先生の教えを改めて胸に刻み会場を後にしました。